「何が起きても不思議でない」...トランプの対イラン攻撃は「ムチ」か「斬首」か
BLUFFING, BOMBS, AND NEXT?
アラビア海に展開する空母エイブラハム・リンカーンと戦闘機 ZOE SIMPSON-U.S. NAVY
<核協議のさなかに放たれた一撃は「核抑止」だけでは説明しきれない。対イラン攻撃の裏にある「目的」とは──>
核放棄に応じなければ攻撃する、と警告するトランプ米政権が2月28日、イランへの攻撃に踏み切り、最高指導者アリ・ハメネイや政府高官を殺害した。
ウラン濃縮の完全停止を求める米政府とイラン側が高官協議を続けたが折り合いはつかず、攻撃開始前に中東に展開する米軍の規模は2003年のイラク戦争以来最大になっていた。
トランプ政権の目的は本当に核やミサイル開発の停止だけなのか。攻撃後に何が起きるのか。本誌コラムニストで元CIA工作員のグレン・カールが疑問に答えた。(構成・本誌編集部)
──アメリカはなぜいまイランを攻撃したのか。真の目的は?
ドナルド・トランプ米大統領が中東で進めてきた米軍増強は、2003年のイラク侵攻以来の規模だ。
2つの空母打撃群、計300機前後の航空機からなる7つの航空団、5万人以上の米兵......。そして2月28日、米軍はイラン攻撃に踏み切った。
今回の攻撃は経済力、政治力に軍事力を組み合わせたイランへの「最大限の圧力」政策の主要構成要素だ。理論上は4つの目的が考えられる。






