<いよいよAI企業が国際社会、世界経済で大きな地位を占めるようになる>

今年の2026年にはアメリカの証券市場で3社の巨大企業の上場が見込まれるということで、既に大きな話題になっています。その3社とは、SpaceX、OpenAI、Anthropic です。

まず、時期的に最も早いと思われるのが、イーロン・マスク氏の率いるSpaceXです。こちらは、一般的にはNASAや衛星ビジネスなどにロケットを供給する宇宙航空産業の企業というイメージがあります。さらに、これに加えてStarlinkという全世界を対象とした衛星によるネット・プロバイダーとしてのサービス、そして企業合併によって、ショートメッセージのXを含むAI企業xAIもその傘下に加えています。このSpaceXですが、規模も3社の中では最大で、サウジ・アラムコの上場を上回る史上最大の株式上場になると言われています。

その他のOpenAIとAnthropicは、どちらもAI企業です。OpenAIは今回のAIブームの火付け役とも言っていい生成AIの「ChatGPT」サービスを提供、一方のAnthropicは、主として企業向けのAIツール「Claude」を提供しています。この3社の上場ですが、大きな影響がとりあえず3つ考えられます。

AI企業がテック業界を主導していくことに

1つは、仮に3社の上場が成功すると、AI企業というのが完全にテック業界を主導していくということです。従来は、GAFAMといわれるシリコンバレーのテック企業が、その一事業としてAI開発を競ったり、AI企業と提携したりして、これによって株価が上下していました。

また、NVIDIAなどAIに使用される半導体企業が大きく注目されるなど、AIに関連する産業や企業が話題になってきました。ですが、3社の「メガ上場」が成功した後には、AI企業そのものが国際社会、世界経済の中で大きな地位を占めるようになります。

これによって技術開発のスピードはより加速するでしょうし、産業における力関係も変化する可能性があります。一時期は、中国がAI技術でアメリカを脅かす可能性が議論されていましたが、メガ上場が成功した際には、この構図も変わってくるかもしれません。いずれにしても、GAFAMとかマグニフィセント・セブンといったテック業界の構図は、別のものになっていくでしょう。

AIの社会的影響に関する議論は避けられなくなる
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