- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- トランプのイギリス訪問で何が起こる?
トランプのイギリス訪問で何が起こる?
ところで、今回のトランプの目的地であるスコットランドでは、このリゾートへの投資を含めた「功績」に対して、トランプに「グローバル・スコット・ビジネス大使」という称号を授与していたのですが、現在のスコットランド首相であるニコラ・スタージョンは、トランプの言動を批判してその称号を剥奪したという事実もあります。
そんな中で、多くの人が密かにおそれているのは、イギリスの国民投票で「EU離脱」が可決された場合、トランプが「その場」で暴言を口走る可能性です。トランプからすれば、仮に「離脱」となれば、「イスラム系移民の流入に『ノー』を突きつけたイギリスの民意」を「自分の排外的なイデオロギーの追い風」にしようとする可能性があるからです。
「キャメロンは偽善者」であるとか、「イスラム系のサディク・カーンを市長に選んだロンドン市民は愚か」といった発言をするかもしれませんし、とにかく「一時は自分を入国禁止にしようとした」イギリスが、自ら排外思想に屈したのを見れば「俺様の勝利」を口にしたくもなるでしょう。
【参考記事】トランプ所有のホテルで宿泊客が激減
仮に、今回の「ヒスパニック系判事へのヘイト発言」も、「トランプ信者」の期待に応えるために計算したパフォーマンスとしてやっているのであれば、「今月24日にEU離脱となった場合にイギリスで」という絶妙な場所とタイミングで、「何か」を言ってしまう可能性はあるわけです。
ちなみに、トランプの立場からすれば、各国は自国の利害を中心に動くのが当然で、EUやNATOも、そして日米安保も偽善だということになります。その立場からすると、EUに「ノー」を突きつける側の民意は善で、それを阻止しようとしているキャメロンも、仮に離脱の場合はスコットランドを独立させてEU復帰を狙うスタージョンにしても、「格好の標的」になるでしょう。
しかしよく考えてみれば、世界に「親友の少ない」アメリカにとって、イギリスと日本は貴重なパートナーです。その両国との安定した同盟関係を壊そうとするトランプは、何とも異常な存在です。仮に今月24日にイギリスに行ったとして、そこでトランプが「暴言」を口にするのか、あるいは自制するのかは、トランプが本当の意味で責任ある政党の代表候補として振る舞うことができるかの試金石になると思います。
高市早苗新首相と田原総一朗氏との浅からぬ因縁 2025.10.29
国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の「保守性」 2025.10.22
日本の次期首相に絶対的に必要なのは「円を守り抜く信念」 2025.10.15
いよいよ現実のものになった、AIが人間の雇用を奪う時代 2025.10.08
AI就職氷河期が米Z世代を直撃している 2025.10.01
クールジャパン戦略は破綻したのか 2025.09.24
日本の新政権が向き合うべき、安全保障の「ねじれ」というアキレス腱 2025.09.17
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩2分/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
人事マネージャー候補/外資系大手オンラインメディア企業
株式会社クリーク・アンド・リバー社
- 東京都
- 年収750万円~950万円
- 正社員
-
外資系フォワーダー「国際物流 総合職/営業/輸出入事務/」
THI Japan株式会社
- 東京都
- 月給30万3,360円~
- 正社員
-
人事・総務事務/「正社員」外資系専門商社 HR業務「在宅週2OK」
マンパワーグループ株式会社
- 東京都
- 年収880万円~
- 正社員






