コラム

ウクライナ東部、旅客機撃墜を取り巻く複雑な状況

2014年07月18日(金)11時56分

 とりあえず、アメリカは事故調査の専門家チームをウクライナに派遣することにしており、ウクライナは調査団の受け入れを表明しています。また、多くの犠牲を出したオランダ、旅客機を撃墜された被害国であるマレーシアも真相究明活動を進めるようです。

 一方で、NY市場は「ウクライナ危機の激化」を懸念して下げましたが、それほど深刻なニュアンスが広がっているわけではありません。いずれにしても、現地ならびに欧州、アメリカは夜になりましたが、一夜明けて現地の18日の金曜日になったところで、どのような動きが出てくるか、大変に注目されるところです。

 また、この大ニュースと平行して、イスラエル軍がおそらくは予定していたと思われる、ガザ地区への地上軍の侵攻を開始しています。マレーシア機の事件と同様、こちらの方も大きく報道され、イスラエルへ向けて国際社会の批判は高まっています。

 マレーシア航空機墜落に関するニュースはこの後、新しい事実が判明することで事件の様相がどんどん変化していくことが予想されます。ですが事件当日の時点で、事件がどのように伝えられ、どのような事実が発表されていたかを記録しておく意味でも、本日時点のアメリカでの報道を整理しました。

プロフィール

冷泉彰彦

(れいぜい あきひこ)ニュージャージー州在住。作家・ジャーナリスト。プリンストン日本語学校高等部主任。1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。

最新刊『自動運転「戦場」ルポ ウーバー、グーグル、日本勢――クルマの近未来』(朝日新書)が7月13日に発売。近著に『アイビーリーグの入り方 アメリカ大学入試の知られざる実態と名門大学の合格基準』(CCCメディアハウス)など。メールマガジンJMM(村上龍編集長)で「FROM911、USAレポート」(www.jmm.co.jp/)を連載中。週刊メルマガ(有料)「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

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