- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- ろくでなし子氏の逮捕、何が問題か?
ろくでなし子氏の逮捕、何が問題か?
もちろん、官僚機構なり法制が特定の価値観から自由であり、高度な客観性と中立性を持っていることは大切なことです。ですが、形式的なガイドラインに引っかかると摘発する、しかしその根拠と言えば価値観ともいえないような曖昧な「わいせつ」という話になるわけです。つまり実に薄い根拠にもとづいて権力が発動されているわけで、これは大変な問題だと思います。
3つ目に、一つ提案があります。私は「わいせつ」という概念を解体して、その代わりに「性的アイデンティティへの冒涜」という概念で規制(ただし、法律ではなく社会的合意による自主規制)をしてはどうかと思うのです。
現行の「わいせつ」というのは、男性の視点から見て「視覚的に欲望を強く刺激するもの」という観点であり、良く考えれば本当に「わいせつ」なのは「欲望の対象となる身体や表現」ではなく、「判断する人間の側のわいせつな気持」の方であるわけで、今回の一件でも明確なように論理的に破綻していると思います。
その代わりに、例えば「異性のセクシャリティを中傷する」表現、「望まない性的行為を強要する」表現、あるいは「性的少数者を迫害する」表現を、まとめて問題視していくのです。その場合には、もちろんですが、作品全体の趣旨が正当であれば、部分的な表現を「機械的に規制する」ことは止めるべきでしょう。
一方で、日本社会に野放しになっている「望まない性行為を強要する」とか「性的な関係性で他者を支配する」表現に関しては、かなり厳しくチェックしていく必要があると思います。
具体的に言えば合意の上での性的行為が描かれているとか、性的行為という文脈ではなく単なる男性もしくは女性の身体表現ということであれば、表現規制は解除すべきと思います。ですが、その一方で「望まない性行為」の表現はたとえソフトなものであっても相当に厳しく自主規制する、あるいは社会的批判を受けるという社会的合意が確立されるべきではないでしょうか。
サッカーをフットボールと呼ばせたいトランプの執念 2025.12.10
ベネズエラ船撃沈事件に揺れるペンタゴン 2025.12.03
意外にも「友好的」だったトランプ・マムダニ会談 2025.11.26
アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性 2025.11.19
マムダニ新NY市長の左派政策、日本への影響は? 2025.11.12
NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は? 2025.11.05
高市早苗新首相と田原総一朗氏との浅からぬ因縁 2025.10.29
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/東京都/web系SE・PG/港区虎ノ門
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
時短正社員・週2在宅・フレックス 外資企業の税務申告・決算担当 大手税理士法人
BDO税理士法人
- 東京都
- 月給28万円
- 正社員
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
外資系大手Gの「経理職」/年休126日/年俸500万円~/基本残業なし
エフシーアイジャパン株式会社
- 東京都
- 年収500万円~
- 正社員






