Picture Power

【写真特集】東南アジアの過酷な漁業 その実態を見よ

OVERFISHING IN SOUTHEAST ASIA

Photographs by Nicole Tung

2025年09月17日(水)17時00分

フィリピン・パラワン州リサール沖で操業する漁船。多くのフィリピン人漁業者が海上で中国の海警局や民兵船の嫌がらせを受けている。中国が南シナ海のサビナ礁で埋め立てを進めているのは交易路と漁場の支配をもくろんでいるため、と彼らは考えている(5月27日)

フィリピン・パラワン州リサール沖で操業する漁船。多くのフィリピン人漁業者が海上で中国の海警局や民兵船の嫌がらせを受けている。中国が南シナ海のサビナ礁で埋め立てを進めているのは交易路と漁場の支配をもくろんでいるため、と彼らは考えている(5月27日)



インドネシアの首都ジャカルタ北部にある国内最大の漁港ムアラアンケをドローンで撮影。数百隻もの漁船が停泊している(6月15日)

インドネシアの首都ジャカルタ北部にある国内最大の漁港ムアラアンケをドローンで撮影。数百隻もの漁船が停泊している(6月15日)




約1カ月の航海を終え、フィリピンのジェネラルサントス港でキハダマグロ、メバチマグロ、クロカジキの水揚げを行う漁師たち。「フィリピンのマグロの首都」として知られるこの港は、マグロ漁業や輸出の拠点だ(5月21日)

約1カ月の航海を終え、フィリピンのジェネラルサントス港でキハダマグロ、メバチマグロ、クロカジキの水揚げを行う漁師たち。「フィリピンのマグロの首都」として知られるこの港は、マグロ漁業や輸出の拠点だ(5月21日)



フィリピン・パラワン州ケソンで、漁の準備で釣り糸に餌を付ける漁師の家族たち(5月24日)

フィリピン・パラワン州ケソンで、漁の準備で釣り糸に餌を付ける漁師の家族たち(5月24日)



タイのラヨーン県にある海洋沿岸資源研究開発センターで、前脚2本を切断したタイマイの世話をする獣医のオラニー・ジョンコルパット(30)。タイマイは投棄された漁網に絡まり、前脚を損傷したとみられる(1月18日)

タイのラヨーン県にある海洋沿岸資源研究開発センターで、前脚2本を切断したタイマイの世話をする獣医のオラニー・ジョンコルパット(30)。タイマイは投棄された漁網に絡まり、前脚を損傷したとみられる(1月18日)



タイ南部のラノーンでは水揚げされた漁獲物を、ミャンマー人の港湾労働者が種類ごとに仕分けている(1月23日)

タイ南部のラノーンでは水揚げされた漁獲物を、ミャンマー人の港湾労働者が種類ごとに仕分けている(1月23日)



NW_PP_08.jpg

年2回の祭りの準備のため近隣の島々で木材を集め、タイ最南端のリぺ島に戻ってきた少数民族ウラク・ラウォイッと地元の村人たち。祖先への供物となる儀式用の船を作る。近年は魚の減少を背景に、漁業より観光収入を重視する生活へと変化している(5月11日)



タイ南部のチュンポーンにある魚粉工場の作業員。雑魚などを加熱調理し、粉砕して作られる魚粉は家畜飼料やペットフードに利用される。魚粉需要の高まりが乱獲を招き、食物連鎖の底辺を崩壊させかねない(1月23日)

タイ南部のチュンポーンにある魚粉工場の作業員。雑魚などを加熱調理し、粉砕して作られる魚粉は家畜飼料やペットフードに利用される。魚粉需要の高まりが乱獲を招き、食物連鎖の底辺を崩壊させかねない(1月23日)


Photographs:©Nicole Tung for Fondation Carmignac

【連載21周年/1000回突破】Newsweek日本版 写真で世界を伝える「Picture Power」2025年9月16,23日号掲載

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

三井住友FG、印イエス銀株の取得を完了 持分24.

ビジネス

ドイツ銀、2026年の金価格予想を4000ドルに引

ワールド

習国家主席のAPEC出席を協議へ、韓国外相が訪中

ワールド

世界貿易、AI導入で40%近く増加も 格差拡大のリ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 9
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story