コラム

日本で「外国人を見た目で判断する」ことの弊害が噴出中

2024年03月16日(土)20時28分

では、どうすればいいのか? その答えは簡単。見た目で判断せずに、全ての宿泊客に対して接客のルーティーンを統一させればよい。もちろん、やり方は複数考えられるけど。

例えば:
・全員に身分証明書の提示を求める(だいたいのグローバルスタンダード)。
・全員に名前、国籍、住所を書いてもらう(性善説由来の自己申告)。
・コンビニの未成年飲酒防止システムを転用し、チェックイン画面に「日本国籍、または日本に住所ありますか?」に「YES」か「NO」を押してもらう(性善説に利便性!)。

どれを導入しても、今よりダイバーシティに寛容で平等な社会の理想に近づくでしょう。チェックイン係も楽になるでしょう。そして「外国人っぽい」人の切ない表情も前より見られなくなるでしょう。

まあ、見たいときはいつでもリクエストに応えてその格好いいバージョンをお見せしますけど!

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プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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