最新記事
領土問題

中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃

India Disputes China Construction Work on Strategic Land

2026年1月15日(木)19時20分
マイカ・マッカートニー
習近平とモディ

中国の習近平国家主席とインドのナレンドラ・モディ首相(2025年8月31日、天津) Modi website/ANI Photo

<インドが自国領とする土地に中国がパキスタンに向けて道路を建設>

中国がヒマラヤの奥地でインフラ建設を進めていることに対し、インドが強い抗議を表明し、長年の国境紛争に再び注目が集まっている。

◾️インドとの係争地に道路を建設する中国(赤い線)
newsweekjp20260115100821.png

中国がインフラ整備を進めているシャクスガム渓谷は中国政府が管轄しているが、インド政府は自国領と主張している。

シャクスガム渓谷は、カラコルム山脈の北側に位置する山岳地帯。中国の新疆ウイグル自治区とパキスタンのグワダル港を結ぶ数十億ドル規模の「中パ経済回廊(CPEC)」の一部を成している。

この渓谷は1963年にパキスタンが中国に割譲したが、インドはその合意を無効とみなして領有権を主張している。建設されている道路などのインフラは、中国がインドとの実効支配線(LAC)付近で急速な軍事展開を可能にする手段にもなる。

インド外務省の報道官ランドヒール・ジャイシュワルは先週、「中国とパキスタンによる合意は違法かつ無効だ」と改めて主張した。

「われわれは、パキスタンが武力によって不法占拠しているインド領を通過する中パ経済回廊など一切認めない。(シャクスガム渓谷を含む)ラダック連邦直轄領全体は、インドの不可分かつ不可侵な領土である」

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾、武器供給契約締結期限の延長を米に要請へ

ビジネス

米テスラ、マスク氏の太陽光戦略支える人材を採用

ビジネス

韓国ビッサム、ビットコイン440億ドル相当を顧客に

ワールド

経常収支12月は7288億円の黒字、2025年黒字
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 5
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中