これに対し中国は、この開発は「自国の主権の範囲内」だとして、インドの主張を一蹴している。

このような対立の一方で、両国の軍事トップは緊張緩和に向けた協議を重ねている。特に2020年に両軍が衝突し死者を出した東部ラダックでは、2024年までに一部部隊の撤収と一時的な緩衝地帯の設置が行われたが、インドと中国は引き続きLAC沿いのインフラ整備を継続するとみられる。

2025年8月中旬にニューデリーで行われた中印会談では、中国の王毅外相とインドの国家安全保障担当補佐官アジット・ドバルが、LAC沿いの平穏維持と2026年中に次回の国境協議を開催することで一致した。

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