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鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない...子どもの発達は所得格差に相関するのか
カトラリーの使い方は早期に習得しておきたい技能の一つだが Irina WS-shutterstock
<イギリスでは4~5歳の子供に、音楽に合わせて粘土をこねさせ、指の力と器用さの向上を狙うなど、さまざまな取り組みが行われているが>
[ロンドン発]「なぜ英国の学校は子供たちにナイフとフォークの持ち方を教えているのか――基本スキルを欠き、教室での学習準備が整っていない5歳児が英イングランドで急増している」と英紙フィナンシャル・タイムズ(1月10日付)が報じている。
FT紙によると、イングランド北西部ロッチデールの小学校では毎日午後、休み時間が終わって4~5歳の子供たちがそれぞれ教室に戻ってくると粘土が配られる。子供たちは5分間、音楽に合わせて粘土を丸めたり、伸ばしたり、こねたりする。
ナイフやフォーク、鉛筆を持つ指の力が備わっていない子どもたちが増えている。1人でトイレに行けない、自分のコートをフックに掛けられない、自分の名前さえ認識できない子どももいる。粘土遊びは子どもたちの指の力と器用さを高めるためだ。
「スクール・レディ」の5歳児を75%に引き上げる
スターマー英政権は子どもの人生の悪循環を断ち切り、すべての子どもに最高のスタートを切らせる野心的なビジョンを掲げている。就学準備が整った「スクール・レディ」の5歳児の割合を75%(年4万~4万5000人)に引き上げる目標だ。
スクール・レディとは、数を数える、じっと座っている、他人と共有できるといった発達の目安。英研究財団ネスタによると、昨年12月時点でスクール・レディとみなされる5歳児は68.3%。基準に達しない児童は会話、読解力、算数のスキル習得に問題が生じる恐れがある。
無償給食を受ける貧しい家庭の子ども(スクール・レディの割合は51%)とそれ以外の裕福な家庭の子ども(同72%)の発達格差は例年に比べ少し開いた。無償給食児童の中で男子(同44%)は女子(同59%)よりスクール・レディの割合が低かった。
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