【大江千里コラム】ニューヨーク、セレブが自然体でいられる街

最後に、人生でたった1度だけサインをもらった芸能人について記す。19歳のとき、うどんすきを食べていると、横にジョニー、ルイス＆チャーと金子マリさんがいた。

「すみません。僕、音楽でプロを目指しているんです。お守りに譜面に一筆書いてもらえますか」と鉛筆を差し出した。「いいよ」と笑って、全員がサインしてくれた譜面は、いま実家にある。僕が店を出るとき、背中に「頑張って」と声を掛けてくれたチャーさんの声は、ずっと今も心の宝物だ。