コラム

森達也 私的映画論

パレスチナのテロとイスラエルの壮絶な復讐......ガザ和平が近づく今だからスピルバーグ監督作『ミュンヘン』を見てほしい

2025年10月18日（土）16時40分

かつて世界はナチスによるホロコースト（ユダヤ人虐殺）の実情を知らなかった。だから止められなかった。

いま世界はガザで起きていることを知っている。でも2年以上も虐殺は続いた。なぜイスラエルはこれほどに攻撃的なのか。なぜ西側世界は止めることができなかったのか。考えるべき要素はいくらでもある。

ようやく停戦は実現しそうだが、まだ楽観視はできない。だからこそ映画を観て考えたい。第三者である僕たち一人一人は何ができるのか。何をすべきなのか。



newsweekjp_20251017075844.png『ミュンヘン』（2005年）
©2005 Universal Studios and Dream-Works LLC. All Rights Reserved.
監督／スティーブン・スピルバーグ
出演／エリック・バナ、ダニエル・クレイグ

＜本誌2025年10月28日号掲載＞

次のページ【動画】映画『ミュンヘン』の予告編を見る
プロフィール

森達也

映画監督、作家。明治大学特任教授。主な作品にオウム真理教信者のドキュメンタリー映画『A』や『FAKE』『i−新聞記者ドキュメント−』がある。著書も『A3』『死刑』など多数。

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