映画『泥の河』に隠されたテーマ 巨大な鯉は死と再生のメタファー...だけではない
冒頭に登場するお化けのような巨大な鯉(こい)は、(原作で明らかなように)死と再生のメタファーだ。見えるのは子供だけ。大人になると見えなくなる。原作では去りゆく喜一たちの船の後をお化け鯉が追ってゆく。でも小栗康平監督はその場面をカットした。その帰結として人を無慈悲にのむお化け鯉は、死と再生以外にもう1つのメタファーを与えられた。
この少し前まで(あるいはこれ以降もずっと)日本を占領していたアメリカだ。そう解釈すれば、物語に隠されていたテーマの輪郭が明確になる。『自転車泥棒』や『スタンド・バイ・ミー』など、短い期間に凝縮された少年の成長を描く作品は数多い。本作もその1つだが、作品全体が暗示するのは信雄の成長だけではなく、連合軍総司令官マッカーサーから12歳の少年のようと言われた戦後日本でもある。
少し穿(うが)ちすぎだろうか。でも映画は解釈のメディア。一人一人の解釈に正も誤もないと思っている。
『泥の河』(1981年)
監督/小栗康平
出演/田村高廣、藤田弓子、朝倉靖貴、加賀まりこ
<本誌2022年2月1日号掲載>
数々の名監督を生んだイランの現状にもやもやしながら『シンプル・アクシデント/偶然』を観る 2026.03.25
『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントにして 2026.03.11
脚本・監督も主演2人も素晴らしい......僕の大切な『オアシス』は奇跡を見せてくれる 2026.02.11
大評判作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が感じさせるアメリカの「反復力」 2026.01.29
-
米国フィールドエンジニア/千代田区/東京都/システムコンサルタント/東京メトロ半蔵門線九段下駅から徒歩3分
株式会社Eco-Pork
- 東京都
- 年収600万円~900万円
- 正社員
-
システムエンジニア/東京メトロ日比谷線築地駅から徒歩7分/東京都/中央区明石町/プロジェクトマネージャー
株式会社ケーエムケーワールド
- 東京都
- 年収400万円~600万円
- 正社員
-
Webエンジニア/web系SE・PG/都営大江戸線都庁前駅から徒歩2分/東京都
株式会社VENEBASE
- 東京都
- 年収500万円~850万円
- 正社員
-
ネットワークエンジニア/ネットワークエンジニア/東京都/都営大江戸線都庁前駅から徒歩2分
株式会社CAICAテクノロジーズ
- 東京都
- 年収600万円~700万円
- 正社員






