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日米豪印、4月のカシミール襲撃を非難 パキスタンには言及せず

2025年07月02日(水)13時14分

米国、インド、日本、オーストラリア4カ国の協力枠組み「クアッド」は1日、カシミール地方のインド支配地域で26人が死亡したイスラム過激派による襲撃事件の犯人を速やかに裁くよう求めた。クアッドに出席した各国外相。右から2人目が日本の岩屋毅外相。同日ワシントンで(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米国、インド、日本、オーストラリア4カ国の協力枠組み「クアッド」は1日、カシミール地方のインド支配地域で26人が死亡したイスラム過激派による襲撃事件の犯人を速やかに裁くよう求めた。

4月22日に発生したこの事件は同地方の領有権を争うインドとパキスタンの激しい戦闘を引き起こした。インドは攻撃についてパキスタンを非難。パキスタンは責任を否定し、中立的な調査を求めた。

クアッドは1日、外相会合を米首都ワシントンで開催。米国務省が共同声明を発表したが、声明でパキスタンを名指ししたり、非難したりすることはなかった。

外相らは「クアッドは国境を越えたテロを含む、あらゆる形態および表現のテロと暴力的過激主義行為を断固として非難する」と表明。

「この非難すべき行為の実行犯、計画者、資金提供者」に遅滞なく正義がもたらされるよう、国連の全加盟国に対し、「全ての関係当局」と積極的に協力するよう呼びかけた。

アジアで影響力を強める中国に対抗する米国の取り組みにおいて、インドの重要性が高まっている一方、パキスタンは米国の同盟国だ。

ロイター
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