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日本に「パワハラ」や「クレイマー」がはびこる理由
その結果、日本の文化は二重性を呈するようになった。つまり、知っている人間(自己の所属集団)に対する規範と、知らない人間(社会一般)に対する規範という、二つの異なった行為規範から成る法文化が生成されたのだ。そして、現在に至るまで、二つの行為規範は、「うち」と「よそ」という言葉で表象される生活空間の区別に応じて使い分けられてきた。
要するに、「うち」世界では、相変わらず「甘えと義理」(タテ型・交換型ルール)がまかり通り、「よそ」世界でのみ、「権利と義務」(ヨコ型・調整型ルール)を扱っているのである。
ところが、権利と義務の関係だけでなく(それが均衡しているのは原理上当然)、「うち」世界(日常生活)でも、甘えと義理が均衡していたので、社会秩序はずっと保たれてきた。言い換えれば、これまで社会秩序が保たれてきたのは、「甘え」が暴発しなかったからである。
なぜ暴発しなかったかと言えば、「うち」世界では「同調圧力」が強いからだ。その正体は、聖徳太子の「以和為貴(わをもってとうとしとなす)」から、日本企業のQCサークル(小集団改善)活動まで、日本人に脈々と受け継がれてきた「みんな一緒」という意識である。ただし、同調圧力には革新を阻害するなど、マイナス面も多くある。しかし、秩序の維持に貢献してきたことは間違いないだろう。
「甘え」の掃きだめ
ところが、バーチャルな世界(インターネットやSNS)が拡大するにつれ、同調圧力が弱まってきた。バーチャルな世界は「匿名性の世界」であり、他人から名指しで非難されるリスクを回避できるからだ。その結果、ネットやSNSのコメントが、「甘え」の掃きだめになった。要するに「いいたい放題」だ。
バーチャルな世界を「実名制」にすれば同調圧力が効くだろうが、「匿名制」を撤廃するのは現実的ではない。
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