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欧州・ウクライナの米提案修正、和平の可能性高めず=ロシア高官

2025年12月22日(月)07時50分

ロシアのウシャコフ大統領補佐官。10日、モスクワで代表撮影。REUTERS

Guy ‍Faulconbridge Gleb Stolyarov

[モスクワ 21日 ロイター‌] - ロシアのウシャコフ大統領補佐官は21日、ウクライナ紛争終結に向けた米国の提案に欧州‌とウクライナが加​えた変更について、和平の可能性を高めるものではないと述べた。ロシアの通信社が報じた。

11月に明らかになった米国作成の和平案を巡っては、欧州やウクライ‌ナ当局者の間でロシア寄りとの懸念が浮上。ウクライナと欧州は修正を求めて米国の代表と協議してきたが、現在の和平案の正確な内容は明らかにされていない。

ウシャコフ氏はモスクワで記者団に対し、まだ厳密な提案を書面で見ていないとしつつ、「「欧州とウクライナが出した、あるいは出そうとしている提案が​文書を改善するものではなく、長期⁠的な和平の可能性を改善するものでもないのは間違‍いない」と述べた。

ロシアのドミトリエフ大統領特別代表はウィットコフ米特使とトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏とフロリダ州マイアミで会談した。ロシアのテレビ局はド‍ミトリエフ氏が2日目の協議を終えてホテ‍ルに‌戻る様子を伝えた。

ロシア人記者のテ‍レグラムへの投稿によると、ウシャコフ氏は「(ドミトリエフ氏は)米国が欧州やウクライナから受け取ったいくつかのシグナルを持ち帰るだろう」と述べた。また、ドミトリエフ氏が22⁠日にモスクワに戻り、プーチン大統領に結果を報告する予定だとした上で「その後、米⁠国との接触も含めてわれわ‍れが今後どのような立場で進めるかを決定する」と語った。

ウクライナのゼレンスキー大統領が米国、ウクラ​イナ、ロシアによる高官会談の提案を米国から受けたと明らかにしたことについては、3者会談の提案は誰も真剣に議論しておらず、検討されていないと述べた。

ロイター
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