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「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
企業ガバナンスは「財団所有型」という北欧独特の形態
第二次大戦後のデンマークは造船・農産加工・繊維といった伝統的産業が中心だった。しかし1970年代以降、日本の高度経済成長など世界経済の構造変化で「輸出モデルの再設計」を迫られ、80〜90年代にかけ高度技術・知識集約型経済へと転換した。
痩せ薬で一時、欧州最大の時価総額となったノボノルディスクはその象徴だ。人工知能(AI)創薬や量子コンピューティングにも取り組む。企業ガバナンスは「財団所有型」という北欧独特の形態を維持し、短期的な株主利益より長期的な社会価値を優先する。
フレキシキュリティーによりデンマークは造船から新産業へ労働力を円滑に移行できた。高等教育進学率は80年代の25%から2000年代には50%に上昇し、失業給付と再職業訓練も奏功。労使・官民間の協調が容易で、産業転換に社会的抵抗が少なかったことが推進力になった。
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