コラム

和解に向けた第一歩に? ヘンリー公爵とチャールズ国王が19カ月ぶり再会...エリザベス女王逝去3年

2025年09月11日(木)19時41分

ヘンリー公爵は帰国した際に受けられる警護が不十分と国を訴えていた控訴審で敗訴し、上告を断念。今年5月、英BBC放送のインタビューでチャールズ国王について「父はあとどれくらい生きられるか分からない」と発言、波紋を広げた。しかし強い和解のメッセージも送った。

「家族内で多くの意見の相違があったが、警護に関する対立が最後の障害だった。それがなくなった今これ以上闘う意味はない。家族の一部は回想録『スペア』を書いたことを決して許さないだろうが、和解の段階を迎えたい。もし彼らが望まないなら、それは完全に彼らの自由だ」

「子供たちに故郷を見せられないのは本当に悲しい」

ヘンリー公爵は「(十分な警護が受けられない)現時点では妻と子供を英国に戻すことは想像できない。私は祖国を愛している。だから英国を恋しく思う。子供たちに故郷を見せられないのは本当に悲しい」と切実に苦しい胸の内を明かしていた。

和解の兆しが見られたのは7月だった。ヘンリー公爵の代理として最高広報責任者メレディス・メインズ氏が米ロサンゼルスから英国を訪れ、クラレンス・ハウスから徒歩3分のロイヤル・オーバーシーズ・リーグで国王の広報担当官トビン・アンドレア氏と会談した。

ヘンリー公爵夫妻の英国広報チームを率いるリアム・マグワイア氏も同席した。会談をスクープした英大衆日曜紙メール・オン・サンデーは「和解への第一歩であり、双方が激しい確執を解決したいという強い意志を示す、これまでで最も強い兆候」と報じた。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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