コラム

ロシア軍事パレード、昨年からの「大きな変化」が示すプーチンの心情...中露の結束もアピール

2025年05月10日(土)17時01分

「中露は鋼鉄の友であるべきだ」と習近平

「経済は過熱し、兵士たちが前線で命を落とし続ける中、プーチンはドナルド・トランプ米大統領が和平交渉から撤退するか、それともウクライナ支援を維持するか思案しているのだろう。しかし戦勝を祝ったこの日、プーチンはおそらく満足しているだろう」(ガレオッティ氏)

この日、習主席はプーチンの隣に座り、揺るぎない中露関係を演出、「両国は鋼鉄の友であるべきだ」と述べた。両首脳はこれまでに40回以上会談している。欧州政策分析センターのマチュー・ブールグ氏はこんな見方を英BBC放送(9日付)に示している。

「両氏の間には愛国的な連帯感が見られる。ある面では友人、ある面では協力し合いながら、別の面では互いに非難し合うなど特定の面において実際に競争相手となることもある。この関係には多くのパフォーマンスが込められている」という。

「脱欧入亜」を進めるドナルド・トランプ米大統領は中露分断を図ろうとしている。これに対し習主席はプーチンとの関係をトランプ氏に誇示するとともに輸出市場確保のため欧州にも接近する。プーチンの戦争批判は避けながら戦争は直接支援しないという微妙な術数が働いている。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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