コラム

ついに「財政規律の重視」を捨てたドイツ...政治・経済の「危機的状況」を新政権は立て直せるか?

2025年05月04日(日)19時20分

3党連立が崩壊し、総選挙ではAfDが初の第2党に躍進

財政難から昨年11月、3党連立が崩壊。2月に行われた前倒し総選挙ではAfDが初の第2党に躍進し、中道右・左派の「大連立」が組まれた。

経済浮揚の「バズーカ砲」としてフリードリヒ・メルツ新首相はインフラ投資のため5000億ユーロの追加借り入れや、理論上無制限の国防予算枠を創設。今後10年で約1兆ユーロの借り入れによる歳出を可能にする憲法改正を行った。

「借金は罪悪」という桎梏(しっこく)を外したドイツにとって、残った課題はデジタルトランスフォーメーションだ。


ドイツの有力企業にフォルクスワーゲン(VW)やシーメンスはあってもアップルやグーグルのようなテクノロジー企業はない。一昔前までの日本同様FAXが大好きなアナログ「ものづくり大国」はデジタル技術に移行できるか。

原因と結果にこだわるドイツ伝統の「因果関係」思考から逃れ、取りあえずやってみる米英流のアバウトな「相関関係」思考に切り替えられるかがカギを握る。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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