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アストラゼネカ製ワクチン EU加盟国が一時使用停止は新たなイギリスいじめ?

欧州全体で1700万人以上がアストラゼネカ製ワクチンの接種を受けたが、血栓症発症の確率は一般よりも低いという REUTERS/Dado Ruvic/Illustration
<血栓症を警戒するあまり、使用中止で接種が遅れるリスクも>
[ロンドン発]これは欧州連合(EU)による新たなイギリスいじめなのか──。英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、接種後に血栓症を生じる疑いがあるとして、欧州連合(EU)加盟15カ国が使用を一時停止する事態に発展している。
使用を一時停止したEU加盟国はフランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガル、アイルランド、ブルガリア、デンマーク、スロベニア、オランダ。オーストリア、リトアニア、ラトビア、エストニア、ルーマニアは死亡例が出た同じ梱包のアストラゼネカ製(AZ)ワクチンの使用を差し止めた。
3月8日、オーストリアで接種数日後に49歳の看護師が「重度の出血性疾患」で死亡。11日にはデンマークで血栓症と死亡の報告があり、「非常に珍しい症例」として調査のためAZワクチンの使用を一時停止した。13日にはノルウェーでも血栓症や脳出血の報告が3件あった。
ドイツ保健省も15日、「脳静脈の血栓症の報告があり、さらなる調査が必要だ」として一時使用停止に踏み切った。エマニュエル・マクロン仏大統領も同日、「EUの欧州医薬品庁(EMA)による新たな評価が行われるまで、"予防措置"としてAZワクチンの使用を一時停止する」と発表した。
イタリアでは過失致死で捜査
イタリアではAZワクチンを接種した翌日に亡くなった音楽教師サンドロ・トニアッティさん(57)について過失致死罪で捜査を開始した。EU域外のアイスランド、ノルウェー、タイ、インドネシア、ベネズエラも使用を一時見合わせた。
これに対して、EMA安全委員会は15日、「EU域内では毎年さまざまな理由で何千もの人が血栓症を発症している。AZワクチンを接種された人々の血栓塞栓症の発症率は一般より多くない。AZワクチン接種の利点は副反応リスクを上回っている」との見解を維持した。
EMAは18日に調査した結果を報告し、これを受けてEU加盟国は対応を決めるとみられている。
英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)のフィル・ブライアン博士は「報告されているデンマークでの血栓症はAZワクチンによって引き起こされたということは確認されていない。血栓は自然に発生する可能性があり、珍しいことではない。これまでの報告数は自然に発生したであろう数よりも多くはない」と言う。
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