コラム

テレグラムCEOドゥロフは、国境を突き破るIT巨人

2024年09月06日(金)17時30分

ドゥロフが逮捕されたとき、「これはロシア当局がテレグラムをつぶすため、フランスと裏で手を握って仕掛けたのかもしれない」と筆者は思った。だが調べてみると、そうではないようだ。これはロシアの「言論の自由」弾圧事件ではない。ロシア当局は、「フランスの言論の自由抑圧事件だ」とちゃかしているが。

言ってみれば、犯罪に利用されていることについて、テレグラムが真剣な対応措置を取らず、フランス当局にも犯罪者の個人情報を渡そうとしなかったこと、つまり国家の規制を突き破っていることに問題がある。フェイスブックならこのあたり、当局にもっと柔軟に対応するだろう。今や世界人のドゥロフ。

39歳独身だが、精子提供で世界に100人以上の子がいるらしい。ネットだけでなく、リアルな世界でもネットワークを広げたいようだ。


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プロフィール

河東哲夫

(かわとう・あきお)外交アナリスト。
外交官としてロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン『文明の万華鏡』を主宰。著書に『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』(草思社)など。最新刊は『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス)  <筆者の過去記事一覧はこちら

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