ドゥロフが逮捕されたとき、「これはロシア当局がテレグラムをつぶすため、フランスと裏で手を握って仕掛けたのかもしれない」と筆者は思った。だが調べてみると、そうではないようだ。これはロシアの「言論の自由」弾圧事件ではない。ロシア当局は、「フランスの言論の自由抑圧事件だ」とちゃかしているが。

言ってみれば、犯罪に利用されていることについて、テレグラムが真剣な対応措置を取らず、フランス当局にも犯罪者の個人情報を渡そうとしなかったこと、つまり国家の規制を突き破っていることに問題がある。フェイスブックならこのあたり、当局にもっと柔軟に対応するだろう。今や世界人のドゥロフ。

39歳独身だが、精子提供で世界に100人以上の子がいるらしい。ネットだけでなく、リアルな世界でもネットワークを広げたいようだ。

【関連記事】 日本にキレるロシアには大人の対応を 米経済の立て直しには「根本治療」が必要だ
ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます