テレグラムCEOドゥロフは、国境を突き破るIT巨人
ドゥロフが逮捕されたとき、「これはロシア当局がテレグラムをつぶすため、フランスと裏で手を握って仕掛けたのかもしれない」と筆者は思った。だが調べてみると、そうではないようだ。これはロシアの「言論の自由」弾圧事件ではない。ロシア当局は、「フランスの言論の自由抑圧事件だ」とちゃかしているが。
言ってみれば、犯罪に利用されていることについて、テレグラムが真剣な対応措置を取らず、フランス当局にも犯罪者の個人情報を渡そうとしなかったこと、つまり国家の規制を突き破っていることに問題がある。フェイスブックならこのあたり、当局にもっと柔軟に対応するだろう。今や世界人のドゥロフ。
39歳独身だが、精子提供で世界に100人以上の子がいるらしい。ネットだけでなく、リアルな世界でもネットワークを広げたいようだ。
【関連記事】
日本にキレるロシアには大人の対応を
米経済の立て直しには「根本治療」が必要だ
アマゾンに飛びます
2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
トランプがいようといまいと、アメリカは「持てる者たち」のための国 2025.12.20
高市新総裁をいきなり襲う国内外の暴風雨 2025.10.18
軍事パレードの陰で進む金融危機──中国が直面する二つの試練 2025.09.10
トランプが復活させたアメリカの「ルーズベルト流」帝国主義 2025.08.30
チャットGPTに日本のポピュリズムについて聞いてみた! 2025.07.26
バンス米副大統領が信奉する新思想、「ポストリベラリズム」の正体 2025.07.11
トランプ肝いりの「ステーブルコイン」でドル急落? 2025.07.01






