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アメリカのサイバー戦略はなぜ失敗したのか──中国が築く「閉鎖ネット」と地政学的優位
暴かれた中国のGreat Firewall
Great Firewallとは中国のネット検閲システム(と一般的には考えられている)である。中国からは海外のWEBが自由に見られないといった話しを聞いたことがある方も多いと思うが、それを可能にしているのが中国全土のネットの検閲を行っているGreat Firewallなのである。
このGreat Firewallがただの検閲システムではないことが、2025年9月にアムネスティとInterseclabから中国のGreat Firewallの国外提供に関するレポートで暴露された。
当局が規制する外部の特定のリソースへのアクセス制限、特定のワード含むトラフィックの遮断など一般の検閲システムのイメージ通りの機能以外に、ネットの全面遮断、VPNやTorの遮断、監視、利用者の特定などの機能を持っていた。
さらにヘッダーの改ざん、スクリプトの挿入、テキストの改ざんなどを行うことが可能で、マルウェアを送り込むこともできるようになっていた。
各国のISPに設置され、MITM(中間者攻撃)やDPI(ディープパケット・インスペクション)+AIといった手法を用いて、これらを実現している。
利用者を評価し、スコア化していることもわかっており、そのスコアに応じて異なる対応をおこなっている。それ以外にもDDoS攻撃を行うための仕組みなども存在した。
実際には中国を中心とした高度監視閉鎖ネットワークのようなものだったのだ。さらに、中国科学院の研究機関であるMassive and Effective Stream Analysis(Mesalab)に関係する企業Geedge Networksが、カザフスタン、エチオピア、パキスタン、ミャンマー、そして特定不能だった1カ国に輸出していた。
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