コラム

母親失格? 自分の時間が欲しいだけなのに...

2020年05月29日(金)11時25分

A:おかしくなんかありません。親には1人の時間がどのくらい必要か? この質問に答えられるのは本人だけで、誰もあれこれ言うことはできません。母親は幼い子供から離れられないはず、とあなたの夫は考えているようですが、それは間違いです(私自身は離れられない母親でしたが、考え方や感じ方は人それぞれでしょう)。

こんなシンプルな解決策はいかがでしょう? もっと子供と過ごしたいと彼が嘆いているなら、できるだけ子供と2人でいるようにするのです(彼のご両親抜きで)。平日は無理でしょうから、週末の2日間、ぶっ続けで何時間も。言葉だけでなく行動で示してもらいましょう。

もっともこの方法では、彼の不満は解消されないはず。より大きな問題をはらんでいる可能性があるからです。けんかの原因が夫の精神が不安定なためか、妻への支配欲のせいかは分かりませんが、夫婦間の率直な話し合いが必要です。おそらく厄介なことになりそうな気がします。私なら夫婦カウンセリングを受けるでしょう。第三者の介入が必要ではないでしょうか。

── ミシェル・ハーマン(小説家)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年5月5/12日号掲載>

▼あわせて読む
「10歳の娘が裸でも同じベッドで寝る彼氏」これって普通?
「私たちは子供を持ちません!」夫のパイプカットを祝う記念撮影は無神経?

20200602issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国歳入、1─5月は前年比0.3%減 税収・土地売

ビジネス

英小売売上高、5月は23年以来の大幅減 好調だった

ワールド

イスラエルが軍事施設数十カ所を攻撃、イランからもミ

ワールド

アングル:イラン反体制勢力にジレンマ、イスラエル攻
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 5
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 6
    全ての生物は「光」を放っていることが判明...死ねば…
  • 7
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 8
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 7
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story