デンマーク、無人機脅威で欧州首脳会議の警備強化 同盟国が支援

9月29日、 デンマークの複数の空港が先週、ドローン(無人機)飛来により一時閉鎖されたことを受け、フランス、ドイツ、スウェーデンは今週開催される欧州首脳会議の警備強化のためデンマークに軍人や対無人機システムを派遣すると発表した。写真は同日、欧州政治共同体の首脳会議前にコペンハーゲンの会場付近を警備する警察官(2025年 ロイター/Ritzau Scanpix/Sebastian Elias Uth)
[コペンハーゲン 29日 ロイター] - デンマークの複数の空港が先週、ドローン(無人機)飛来により一時閉鎖されたことを受け、フランス、ドイツ、スウェーデンは29日、今週開催される欧州首脳会議の警備強化のためデンマークに軍人や対無人機システムを派遣すると発表した。
コペンハーゲンでは10月1日に欧州連合(EU)首脳会議、翌2日には47カ国からなる欧州政治共同体の首脳会議が開催される。
デンマークはドローン飛来の背後にいる主体について明言していないが、フレデリクセン首相はロシアの関与の可能性を示唆している。ロシアは否定している。
スウェーデンのクリステション首相はデンマークに対無人機システムとレーダーシステムを派遣すると表明。スウェーデン警察はデンマークの要請で大規模な部隊を派遣すると発表、ノルウェーの法執行官も参加する予定だと述べた。
フランスは軍用ヘリコプターのほか、対無人機活動を担当する35人のチームを派遣すると発表した。
ドイツ政府報道官は無人機探知や防衛を支援するため約40人の兵士を派遣すると表明。作戦は10月7日まで続くとした。
英国のヒーリー国防相も対無人機技術を派遣すると表明した。
デンマークは28日、夜間に複数の軍事施設で無人機飛行が確認されたことを受け、民間ドローンの飛行禁止を命じた。