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中国、南アへの投資拡大で合意 鉱業・エネ・インフラなどで

2025年09月24日(水)12時22分

 9月23日、南アフリカと中国は、両国の貿易促進に向けた年次会議を開催し、鉱業やエネルギー、インフラ整備などの分野への中国からの投資拡大に向けた計画を始動させた。写真は南アフリカの国旗(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Colleen Goko

[ ヨハネスブルグ 24日 ロイター] - 南アフリカと中国は23日、両国の貿易促進に向けた年次会議を開催し、鉱業やエネルギー、インフラ整備などの分野への中国からの投資拡大に向けた計画を始動させた。

南ア・中国経済貿易協会のZhang Chaoyang会長は、大手国有企業・白銀有色集団傘下のゴールドワンがハウテン州の金採掘事業に40億ランド(2億3000万ドル)を投資すると発表した。また中国アフリカ開発基金は、民間投資による電力容量の増強を目指した南アの独立系エネルギー転換プロジェクトに入札する予定。国有企業の中国建築なども現地調達を強化する予定だという。

南アの貿易・産業・競争省のズコ・ゴドリンピ次官は、政府が製造業、サービス業、エネルギー転換、インフラ整備への中国投資を重要視していることを強調し、この協力関係が「相互に利益のある未来」を築く契機になると述べた。

公式データによれば、2024年の中国による南アへの直接投資額は132億1000万ドル、南アの中国投資は80億5000万ドルだった。

アフリカ成長機会法(AGOA)により米国への輸入関税がかからなかった南アは、トランプ政権下で30%の関税に直面している。一方中国は今年、アフリカ53カ国全てに無関税措置を拡大すると表明。駐南ア中国大使によると、30カ国以上が既に枠組み協定に署名している。

ロイター
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