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フィンランド失業率、8月は10% 20年ぶり高水準

2025年09月24日(水)11時30分

 フィンランド統計局が23日に発表したデータによると、8月の失業率が単月では20年ぶり高水準となる10%に達した。写真はフィンランド大統領府。2018年7月撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ヘルシンキ 23日 ロイター] - フィンランド統計局が23日に発表したデータによると、8月の失業率が単月では20年ぶり高水準となる10%に達した。同国はスタグネーション(景気停滞)の長期化対策に苦慮している。

第2・四半期の失業率は10.2%で、ユーロ圏諸国ではスペインの10.29%に次ぐ水準だった。

フィンランド経済は、ウクライナ戦争に起因する世界的な経済混乱と不確実性の影響を大きく受けており、隣国ロシアとの貿易は枯渇。その後のエネルギー危機で輸出企業が打撃を受け、コストが上昇している。

フィンランド経済は2023年に0.9%縮小し、24年は0.4%のプラス成長となった。財務省は22日、今年の成長率は1%との見通しを示した。

失業率は5月に低下したが、6月以降再び上昇している。

右派3党連合は財政赤字の拡大抑制のため緊縮財政と支出削減を実施したが、経済成長の阻害と人員削減につながった。

ロイター
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