ロの領空侵犯を非難、NATO「防衛にあらゆる軍事的・非軍事的手段」

北大西洋条約機構(NATO)は23日、先週のロシア機によるエストニアの領空侵犯を巡り、ロシアの行動が「ますます無責任なパターン」になっているとし、「防衛のため必要なあらゆる軍事的・非軍事的手段」を使用すると述べた。ブリュッセルのNATO本部。4月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 23日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)は23日、先週のロシア機によるエストニアの領空侵犯を巡り、最高意思決定機関である北大西洋理事会(NAC)を開催した。ロシアの行動が「ますます無責任なパターン」になっているとし、「防衛のため必要なあらゆる軍事的・非軍事的手段」を使用すると述べた。
エストニアは19日、ロシアのミグ31戦闘機3機が12分間にわたり領空を侵犯したと発表した。その前の週には、ポーランドの領空に侵入していた。
NACは声明で「ロシアは、エスカレートし、意図しない事態を招き人命を危険にさらす行動の全責任を負う。これらの行動を停止しなければならない」と表明。
「ロシアは疑念を抱くべきではない。NATOと同盟国は、国際法に従い、あらゆる方向からのあらゆる脅威を抑止し、自衛に必要ないかなる軍事的・非軍事的手段も用いる」とし、「われわれは、われわれが選択した方法、タイミング、領域で対応し続ける」と述べた。