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AI企業支援へ米連邦規制を適用除外、米共和有力上院議員が提案

2025年09月11日(木)10時04分

 9月10日、米共和党のテッド・クルーズ上院議員(写真)はAI(人工知能)企業による新技術開発試験を支援するため、連邦規制の適用除外を申請できるようにする法案を提出した。メキシコ市で8月撮影(2025年 ロイター/Eloisa Sanchez)

Jody Godoy

[10日 ロイター] - 米共和党のテッド・クルーズ上院議員は10日、AI(人工知能)企業による新技術開発試験を支援するため、連邦規制の適用除外を申請できるようにする法案を提出した。

クルーズ氏は上院商業委員会を率いている。同委は同日に小委員会の公聴会を開き、中国と競争する米国企業を後押しするためのハイテク産業に対する規制緩和について議論した。

同氏は公聴会で「規制の(和らぐ)『サンドボックス』はフリーパス(自由な場)ではない。AIをつくったり使ったりする人々は他の人と同じ法律に従わなければならない」と述べた。

オープンAI、アルファベット傘下のグーグル、メタ・プラットフォームズを含む主要AI企業は、AI開発の規制障壁を下げるようトランプ政権に要請しており、ホワイトハウス科学技術政策局(OSTP)はどのような規制が業界にとってハードルとなるのかについて意見を公募するとしている。

消費者権利擁護団体「パブリック・シチズン」は同法案について、「米国民を実験台として扱う」ものだと指摘。OSTPが各機関による規制免除拒否を覆すことを可能にする条項が盛り込まれているとして、ホワイトハウスが手続きをコントロールすることへの懸念を示した。

ロイター
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