最新記事
妊娠

エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒否した母親、医師の予想を超えた出産を語る

Mom Learns She's Having Conjoined Twin Girls—Given Two Devastating Choices

2025年9月7日(日)07時15分
ダニエラ・グレイ
結合双生児を妊娠した母親が経験したこと

@nicolita_d

<妊娠7週目の時点で「産婦人科医は、モニターに映るものをどう理解すべきかで困惑していた」。この経験を伝えることで多くの人々に「命の価値」を伝えたいと母親は語る>

ミシガン州に住む夫婦が妊娠に初めて気付いたのは2022年10月のことだった。しかし妊娠7週目の時点で、医師たちには困惑が見られたという。「産婦人科医は、モニターに映るものをどう理解すべきかで困惑していた」と、ニコール・ルブランは本誌に語った。ルブランは、その時のエコー写真を含む一連の写真をネットで公開している。

■【写真】「双子にしか見えないのに...」 医師が困惑したエコー写真、想像を超えた「出産と別れ」

彼女が医師から言われたのは、「心音はひとつしか聞こえないのに、どう見ても双子にしか見えない」ということだった。そして数週間後、激しい腹痛により救急外来を受診したルブランに、大きな変化が訪れた。

「ひとりで診察を受けていたら、技師が『旦那さんを呼んできます』と言って急いで部屋を出ていった」と彼女は振り返る。「そのあとモニターを見せてくれたのだが......目を疑った。2人の赤ちゃんが互いにつながった状態で、同時に跳ねるように動いていた」

技師は、当時23歳だったルブランが双子を妊娠していることを確認した。ただし、その双子は結合双生児で、心臓、肝臓、腸、横隔膜、そしてへその緒を共有していた。医師たちからは、流産や死産になる可能性が高く、出産できたとしても生後数分から数時間しか生きられないだろうと説明されたという。

ビジネス
暮らしの安全・安心は、事件になる前に守る時代へ。...JCBと連携し、新たな防犯インフラを築く「ヴァンガードスミス」の挑戦。
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、バイナンス創業者に恩赦=ホワイトハウス

ワールド

プーチン氏「圧力に屈せず」、ロシアに長距離攻撃なら

ワールド

EU、対ロシア制裁対象拡大 中国製油所など3事業体

ワールド

航空便の混乱悪化の恐れ、米政府閉鎖の長期化で=運輸
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 3
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 4
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 5
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 6
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 7
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 8
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 9
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中