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謎のロシア短波ラジオが暗号放送、「終末装置」との見方も

Mysterious Russian Radio Station Makes Rare Broadcast

2025年9月10日(水)19時17分
ブレンダン・コール
アンテナ

移動通信用アンテナ(イメージ写真) Jens Büttner/dpa via Reuters Connect

<冷戦期から稼働するロシアの短波ラジオ局「UVB-76」が謎めいた暗号を発信し、憶測を呼んでいる>

冷戦時代から稼働しているロシアの短波ラジオ局が謎めいたメッセージを発信し、SNS上で話題になっている。

「終末ラジオ」とも呼ばれるこの局はUVB-76(通称「ブザー」)と呼ばれ、1970年代から4625kHzで放送を続けている。

普段はもっぱらノイズ、あるいは単調なブザー音を流すだけだが、9月8日に数字と文字による不可解なメッセージを流したため、暗号愛好家たちの間で議論が加熱している。

UVB-76は過去50年にわたって稼働を続けており、ロシア軍が運営するナンバー・ステーション(暗号送信用のラジオ局)と広く信じられているが、正式には確認されていない。

その役割は「核兵器の発射を担う終末装置の一部」とする説から、「遠隔地の工作員への暗号通信」とする見方まで多岐にわたる。

ウクライナ戦争中もたびたび放送が確認されており、今回のような発信は、欧米との緊張が高まる中でロシアの意図について憶測を呼びそうだ。

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