ニュース速報
ワールド

FRB理事指名のミラン氏、就任は来週FOMCに間に合わない見通し

2025年09月10日(水)07時35分

 9月10日、米上院銀行住宅都市委員会は、ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長(写真)の連邦準備理事会(FRB)理事指名承認手続きを、上院本会議で進めるかどうか採決を行う。2月27日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Annabelle Gordon)

Bo Erickson Ann Saphir

[ワシントン 9日 ロイター] - 米上院銀行住宅都市委員会は10日、ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の連邦準備理事会(FRB)理事指名承認手続きを、上院本会議で進めるかどうか採決を行う。この提案は賛成多数で認められる公算が大きいが、ミラン氏が16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)に間に合う形でFRB理事に就任するのは難しそうだ。

上院銀行住宅都市委員会は、トランプ大統領のミラン氏指名を支持する与党共和党議員が13人、野党民主党が11人の構成になっており、承認手続きを本会議に送る提案は可決される見通しだ。

本会議でも共和党が多数を占めるだけに指名自体は承認されるだろう。ただ上院の複雑なルールのため、本会議で承認投票がどれだけ迅速に実施されるかは読めない面がある。

同委員会に所属する共和党のルミス議員は、同党が推進する指名承認プロセスの変更措置を適用したとしても、来週のFOMCまでにミラン氏の指名が本会議で承認されるのは「非常に厳しい状況だと思う」と述べた。

上院の要職指名承認プロセスに詳しい共和党関係者は、ミラン氏の指名承認は最速で15日になる可能性があるとの見方を示した。

その後トランプ氏が正式署名し、ミラン氏がFRBで就任宣誓式を行わなければならない。

最近の事例を見ると、上院の指名承認から就任宣誓式までの期間が最も短かったのは4営業日だった。

銀行住宅都市委員会の別のメンバーで共和党のトム・ティリス議員は、ミラン氏指名承認に賛成する意向を示しつつも「多くのハードルを乗り越えなければならない。なぜなら現時点でわれわれのスケジュールはかなり詰まっているからだ。今週は非常に多忙で、かなりタイトになる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米環境保護局、AI向けインフラの建設加速へ対策提案

ワールド

トランプ氏とモディ氏が会談へ、貿易障壁巡り数週間内

ワールド

米ホリデー商戦、パンデミック以来の低い伸びに=デロ

ビジネス

クックFRB理事解任差し止め、米連邦地裁「政権の主
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題」』に書かれている実態
  • 3
    エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒否した母親、医師の予想を超えた出産を語る
  • 4
    富裕層のトランプ離れが加速──関税政策で支持率が最…
  • 5
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 6
    ドイツAfD候補者6人が急死...州選挙直前の相次ぐ死に…
  • 7
    もはやアメリカは「内戦」状態...トランプ政権とデモ…
  • 8
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にす…
  • 9
    カップルに背後から突進...巨大動物「まさかの不意打…
  • 10
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 4
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 5
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 9
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 10
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中