ドイツAfD候補者6人が急死...州選挙直前の相次ぐ死に陰謀論も

AfDのアリス・ワイデル共同党首は冷静だが MICHAEL KAPPELERーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES
<ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州で、地方選挙に立候補していたAfD候補者4人と予備候補者2人が相次ぎ急死し、不安と憶測が広がっている>
9月14日に行われるドイツの州レベルの地方選挙を目前に、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者6人が2週間のうちに相次いで亡くなり、波紋が広がっている。
西部ノルトライン・ウェストファーレン州で8月、地方選挙に立候補していたAfDの4人が次々死亡したと、自治体が発表。同党の予備候補者2人も死亡したという。
ラルフ・ランゲ(66)やウォルフガング・クリンガー(71)ら「突然死」した候補者たちについて、警察当局は犯罪行為の証拠はなく、自然死と発表している。
だがネット上では臆測が広がり、元経済学者のシュテファン・ホンブルクはXへの投稿で「統計的にほぼあり得ない」と発言。今回の地方選では、2月の総選挙で第2党となったAfDに対する支持が試されると考えられていた。
選挙管理当局は、新たな投票用紙の用意や、郵便投票での旧用紙の破棄を呼びかけるなど事務対応に追われている。