米西海岸3州、ワクチンの統一的な推奨で連携

9月4日 カリフォルニア、オレゴン、ワシントンの米西海岸3州は3日、ワクチンの統一的な推奨を行うための新たな連携の枠組み「ウエストコースト・ヘルス・アライアンス(WHA)」を結成したと発表した。写真は2021年12月、カリフォルニア州のロサンゼルス国際空港で撮影(2025年 ロイター/Bing Guan)
[3日 ロイター] - カリフォルニア、オレゴン、ワシントンの米西海岸3州は3日、ワクチンの統一的な推奨を行うための新たな連携の枠組み「ウエストコースト・ヘルス・アライアンス(WHA)」を結成したと発表した。
WHAの下で各州がワクチン接種対象者に対して全米の医師会などの意見を参考に共同で推奨を行い、その際に連邦政府の指針と異なる場合もあるという。
一方で南部フロリダ州は3日、就学児童などを対象とする州のワクチン接種義務化を全面的に終了する方針を公表した。
通常は米疾病対策センター(CDC)の「予防接種に関する諮問委員会(ACIP)」が食品医薬品局(FDA)の承認後、ワクチン接種の対象者や間隔について助言する。
厚生省の報道官はロイターに対し「ACIPは引き続き全米の予防接種推奨を指導する科学機関であり、厚生省は政策が厳格な証拠と、パンデミック下で失敗した政治的判断ではなく、『ゴールドスタンダードの科学』に基づいて策定されるよう徹底する」と述べた。
ケネディ厚生長官による連邦ワクチン政策の大幅な変更を受け、医療機関や複数の州が秋の予防接種キャンペーンを前にワクチン接種機会の喪失を防ぐために独自の推奨を策定している。
しかし専門家らは、連邦政府と異なる基準の策定は医療提供者と患者の間に混乱を引き起こす可能性があると指摘している。