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米制裁下のロシア北極圏LNG事業、生産能力に問題

2025年09月03日(水)12時26分

欧米諸国の制裁対象となっているロシア北極圏の液化天然ガス(LNG)事業「アークティックLNG2」で、生産能力に問題が生じていることが分かった。LNG2の衛星画像。2025年3月撮影(2025年 Planet Labs PBC/Handout via REUTERS)

Marwa Rashad

[ロンドン 2日 ロイター] - 欧米諸国の制裁対象となっているロシア北極圏の液化天然ガス(LNG)事業「アークティックLNG2」で、生産能力に問題が生じていることが分かった。複数の関係者が2日、ロイターに明らかにした。

関係者によると、第1トレイン(生産施設)の稼働率は55%にとどまっている。第2トレインも電気系統に深刻な問題が生じ、荷積みができない状態だという。

同事業権益の6割を保有するロシアの天然ガス大手ノバテクは、本件に関し取材に応じなかった。

中国は先週、同事業からLNGを受け取った。昨年の事業本格始動以来、エンドユーザーに供給されたのは初めて。

船舶追跡データによれば、同事業は今年これまでに6カーゴを出荷。このうち5カーゴを運ぶタンカーはいずれも東方へ向かっており、現在数隻がロシア東部、残りは日本列島付近を航行している。

ロイター
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