ニュース速報
ワールド

台湾総統、強権的な指導者崇拝を批判 中国軍事パレードの中

2025年09月03日(水)14時39分

 9月3日 台湾の頼清徳総統(写真)は3日、中国の習近平国家主席が抗日戦争勝利80年を記念する大規模軍事パレードでロシアや北朝鮮の首脳を迎える中、強権的な指導者崇拝や秘密警察ネットワークを批判した。写真は2月14日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

Ben Blanchard

[台北 3日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は3日、中国の習近平国家主席が抗日戦争勝利80年を記念する大規模軍事パレードでロシアや北朝鮮の首脳を迎える中、強権的な指導者崇拝や秘密警察ネットワークを批判した。

台湾は当時の政府であった中華民国が連合国とともに戦っていたため、中国が戦争について歪んだ見方をしていると繰り返し非難している。

頼氏は抗日戦争勝利を記念する台湾の「軍人節」に際し、自身のフェイスブックに投稿し、中華民国の徐永昌将軍が中国を代表して日本の降伏文書に署名したと指摘。旧枢軸国がその後全て民主主義国家になったことは「喜ばしい」と語った。

また「ファシズムの定義は幅広い」とし、「極端なナショナリズム、幻想的な大国復興の追求、国内の厳しい言論統制、社会的多様性の抑圧、秘密警察ネットワーク確立、そして強権的指導者を中心としたあからさまな崇拝を包含している」と述べた。

頼氏は中国の軍事パレードについては直接言及しなかったが、同パレードで習主席はロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記に囲まれ、世界は平和と戦争の選択を迫られていると警告した。

台湾当局は台湾の人々に中国のパレードに参加しないよう呼びかけていた。

台湾からの出席者の中で最も注目を集めたのは、台湾最大野党・国民党の洪秀柱元首席だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

EU、ステーブルコイン規制の抜け穴ふさぐべき=EC

ワールド

ロ朝首脳が会談、派兵にプーチン大統領謝意 支援継続

ビジネス

アングル:9月FOMC、米労働市場の解釈巡り議論白

ワールド

新浪氏、サプリ巡り潔白を主張 経済同友会代表幹事の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 6
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 7
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中