レミー・コアントロー、通期利益予想引き上げ 米関税の影響想定下回る

FILE PHOTO: The logo of Remy Cointreau SA is pictured at the Cointreau distillery in Saint-Barthelemy-d'Anjou near Angers, France, February 8, 2019. REUTERS/Stephane Mahe/ File Photo
Dominique Vidalon Alessandro Parodi
[29日 ロイター] - コニャック「レミー・マルタン」などを手がけるフランスの酒造大手レミー・コアントローは29日、2025/26年度の通期利益見通しを引き上げた。先月合意した欧州連合(EU)製品に対する米国の関税(15%)の影響が想定を下回るとの見方を示した。
レミー・コアントローは近年、主要市場である米国と中国で売上高が低迷し、度重なる業績予想の下方修正を余儀なくされ、中期的な売上目標も撤回していた。だが、6月には、最悪期は脱したとの見解を示していた。
同社は29日、25/26年度の営業利益に対する米国関税の純影響額を、これまでの3500万ユーロから2000万ユーロ(2341万ドル)に引き下げた。
中国の関税による影響額1000万ユーロは変わらず、全世界の関税による影響は、従来の4500万ユーロから3000万ユーロに縮小すると見込んでいる。
これを受け、同社は25/26年度通期のオーガニック営業利益の減少率の予測を従来の「1桁半ば─後半」から「1桁半ば」へと修正した。
同社は売上高の約70%をコニャックが占め、大半が米国と中国向けのため、多角化しているライバル企業に比べ関税や景気後退の影響を受けやすい。
28日にはライバルのペルノ・リカールも、米国と中国が課した関税による年間影響額を、従来の2億ユーロから8000万ユーロに修正していた。