香港「リンゴ日報」創業者の国安法裁判が結審、判決は後日

8月28日、中国政府に批判的な論調で知られた香港紙・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者で、香港国家安全維持法(国安法)違反罪などに問われている黎智英(ジミー・ライ)氏(77)の裁判が結審した。写真は、同氏の裁判の最終弁論が行われた日に西九龍裁判所の外で警備に当たる警察官。中国・香港で18日撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
Jessie Pang James Pomfret
[香港 28日 ロイター] - 中国政府に批判的な論調で知られた香港紙・蘋果日報(リンゴ日報=廃刊)創業者で、香港国家安全維持法(国安法)違反罪などに問われている黎智英(ジミー・ライ)氏(77)の裁判が28日に結審した。香港の裁判所は後日判決を下すと発表した。
2023年12月に始まった156日間の裁判は、19年の大規模な民主化デモの後に施行された国安法の下、香港における権利と自由に対する中国の弾圧の象徴的な事例となっている。
判事の1人は判決の日取りについて「適切な時期に」と答えた。
黎氏は無罪を主張。米国などは政治的な動機による裁判だとし、同氏の即時釈放を求めている。
中国政府と香港政府は、同氏は公正な裁判を受けているとしている。