ニュース速報
ワールド

中国政府、価格下支えのため石炭生産を抑制=アナリストら

2025年08月28日(木)18時09分

 中国政府は今年前半に予想外の供給増が価格を圧迫したことを受け、石炭生産を抑制している。写真は5G基地局の地下採炭現場。2023年4月、陝西省の榆林市で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

Colleen Howe

[北京 28日 ロイター] - 中国政府は今年前半に予想外の供給増が価格を圧迫したことを受け、石炭生産を抑制している。大手鉱業会社の関係者やアナリストが明らかにした。

中国の7月の生産は1年以上ぶりの低水準に落ち込んだ。一方、上半期の生産は前年同期比5%以上増加し、6月末までに国内の一部地域では価格が前年比30%近く下落した。

アナリストによると、中国政府は7月、工場が承認された生産を順守していることを確認するため検査を強化した。

また、国内3位の石炭採掘会社、中煤能源の関係者は25日、アナリストに「(供給の)増加は予想を上回り、それが価格の下落につながった」と説明。「そのため、生産に関する規制や制限が課されるようになった」と述べた。

上海を拠点とする商品コンサルティング会社「我的鋼鉄(マイスチール)」が27日に発表したところによると、国内トップの石炭生産省となる山西省で調査した153の原料炭炭鉱のうち、54の炭鉱(年間総生産能力6110万トン)が生産停止、もしくは減産中となっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、ドイツ上空での米軍輸送ルート監視報道を否定

ビジネス

仏財務相「金融危機のリスクなし」 投資家の不安払拭

ワールド

ドイツ外相、キーウ攻撃を非難「結果なしには済まされ

ワールド

ロシアがキーウに大規模攻撃、15人死亡 EU代表部
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に侵入してきたクマが見せた「目を疑う行動」にネット戦慄
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 6
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 7
    「1日1万歩」より効く!? 海外SNSで話題、日本発・新…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    イタリアの「オーバーツーリズム」が止まらない...草…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中