Ｊ＆Ｊ、米製造拠点に20億ドル投資へ 富士フィルム傘下企業と合意

　８月２１日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）は、富士フィルム傘下の医薬品開発受託会社フジフィルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズと、同社のノースカロライナ州ホーリースプリングスの製造拠点に１０年で２０億ドルを投資することで合意したと発表した。写真はニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）正面に掲げられたＪ＆Ｊの看板。２０２３年１２月、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

[２１日 ロイター] - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）は２１日、富士フィルム傘下の医薬品開発受託会社フジフィルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズと、同社のノースカロライナ州ホーリースプリングスの製造拠点に１０年で２０億ドルを投資することで合意したと発表した。トランプ政権が提案する輸入医薬品に対する関税導入の可能性に備え、国内の製造拠点を強化することが目的だ。

これにより新たに約１２０人の雇用が創出されるという。

富士フィルムは４月には米バイオ医薬品会社リジェネロンとノースカロライナ州の施設で１０年にわたりリジェネロンに代わって医薬品の製造・供給を行う３０億ドル超の契約を締結した。

Ｊ＆Ｊはまた今後数カ月以内に、米国における追加製造施設と、既存施設の拡大計画を発表する予定だ。同社は３月、ノースカロライナ州ウィルソンの別の工場の建設など、今後４年間に国内投資を２５％増の５５０億ドル強に拡大すると発表した。

トランプ大統領は今月、製薬業界に対して段階的に関税を課す計画だと述べ、低い税率から始めて最終的には２５０％まで引き上げる可能性を示唆した。