ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は小反発、パウエルFRB議長講演控え様子見姿勢強い

2025年08月22日(金)11時52分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円92銭高の4万2615円09銭と、小幅に反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比4円92銭高の4万2615円09銭と、小幅に反発した。ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を今晩に控え、様子見姿勢が広がった。朝方には売りが強まる場面があったが、押し目買いも入り、底堅さが確認された。

日経平均は前営業日比19円高と小幅高でスタートした後、マイナス圏に沈み一時278円安の4万2331円39銭まで値下がりしたが、売りが一巡すると再びプラス圏に浮上し前場後半はもみ合う展開となった。物色面では、日米金利の上昇を背景に銀行株や保険株が堅調に推移した。

市場では「基本的には様子見ムードが強い。ただ、投資主体別売買動向では前週の海外勢の買いが強かったことが確認され安心感があるほか、足元の円安基調を受けて相場は底堅い動き」(東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏)との声が聞かれた。8月第2週(8月12日─8月15日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は、1兆7582億円の買い越し(前週は3610億円の買い越し)だった。買い越しは2週連続だった。

目先の株価については「基本的には上昇トレンドが続くとみているが、日銀の利上げ観測が強まるなどリスク要因には注意が必要」(澤田氏)という。

TOPIXは0.43%高の3096.34ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9767億6600万円だった。東証33業種では、保険、電気・ガス、電気機器など22業種が値上がり。化学、空運、サービスなど11業種は値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリング、アドバンテストが小幅安だった。東京エレクトロン、ソフトバンクグループは上昇。日米金利の上昇を受けて金融株が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループが0.9%高、MS&ADインシュアランスグループホールディングスが1%超高だった。群馬銀行や九州フィナンシャルグループなど地銀株も堅調だった。

芝浦電子は2%超安。ミネベアミツミが21日、同社に対する株式公開買い付け(TOB)で「これ以上の価格変更を行う予定はない」との考えを示したことが材料視された。

プライム市場の騰落数は、値上がり843銘柄(52%)に対し、値下がりが683銘柄(42%)、変わらずが93銘柄(5%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-習主席、ASEAN首脳会議欠席

ワールド

エリック・トランプ氏が9月訪日、メタプラネットの株

ビジネス

アングル:消費者の倹約指向で「内食」拡大、スーパー

ビジネス

独GDP、第2四半期は前期比-0.3%に下方修正 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 6
    3本足の「親友」を優しく見守る姿が泣ける!ラブラ…
  • 7
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 8
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 9
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 10
    海上ヴィラで撮影中、スマホが夜の海に落下...女性が…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 6
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中