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エヌビディア、H20生産停止を鴻海などに要請=関係筋

2025年08月22日(金)12時02分

 米半導体大手エヌビディアは一部の部品サプライヤーに対し、中国市場向け人工知能(AI)半導体「H20」に関連する生産作業を一時停止するよう求めていると、メディア「ジ・インフォメーション」が21日に報じた。写真は同社のロゴ。1月27日、ボスニアヘルツェゴビナのサラエボ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[21日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは、台湾の電子製品受託生産大手、鴻海精密工業に対し、中国市場向け人工知能(AI)半導体「H20」に関連する生産作業を一時停止するよう要請した。関係者2人が明らかにした。

鴻海はH20の部品サプライヤーとしてバックエンドの処理作業を担当している。

ジ・インフォメーションも21日、エヌビディアが一部の部品サプライヤーに生産停止を要請したと報じていた。

それによると、エヌビディアは今週、米アムコー・テクノロジーにH20の生産停止を要請。韓国サムスン電子にも通知した。

アムコーはH20の高度なパッケージングを担当し、サムスン電子はH20向け広帯域メモリーチップを供給している。

ロイターは両社からコメントを得られていない。

エヌビディアの広報担当者は「われわれは市場の状況に対応するため、常にサプライチェーン(供給網)を管理している」と表明。「両政府が認識しているように、H20は軍事製品でも政府のインフラ用でもない。米国政府が中国からのチップに依存しないのと同様、中国も政府の業務で米国のチップに依存することはない」と述べた。

中国当局は先週、H20の購入に関してテンセントやバイトダンスを含む国内企業を呼び出し、情報リスクへの懸念を伝えた。

ロイター
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