ブラジル経済、米が追加関税なら予想より急減速へ IMF指摘

7月29日、国際通貨基金(IMF)は米国がブラジルに追加関税を課した場合、ブラジル経済は現在の予想より急激に減速するとの見通しを示した。写真は5月、ブラジル・モンテネグロの食料品店で撮影(2025年 ロイター/Diego Vara)
[29日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は29日、米国がブラジルに追加関税を課した場合、ブラジル経済は現在の予想より急激に減速するとの見通しを示した。
IMF調査局のペティア・コエバブルックス副局長は最新の世界経済見通し発表に当たり開かれた会見で、鉄鋼やアルミニウム製品などへの関税は既にブラジル経済に影響を及ぼしており、IMFの最新見通しに反映されていると指摘。
その上で「提示されている追加関税の影響という、より広範な問題については、われわれの予備的な評価によると、現在の予想より急激な活動減速につながる見通しだ」と述べた。
IMFは今年のブラジルの成長率を2.3%と予想。昨年の3.4%から減速するとみている。
同副局長は追加関税の対象となる品目が国内総生産(GDP)の約1.1─1.4%を占めると予想した。