米政権、シェブロンにベネズエラでの操業再開承認へ＝関係者

　７月２４日、トランプ米政権は、石油大手シェブロンにベネズエラでの限定的な操業再開を認めると、事情に詳しい５人の関係者が明らかにした。写真はベネズエラ国営石油会社ＰＤＶＳＡのロゴ。カラカスで５月撮影（２０２５年　ロイター/Leonardo Fernandez Viloria）

Marianna Parraga　Matt Spetalnick　Timothy Gardner

[ヒューストン／ワシントン ２４日 ロイター] - トランプ米政権は、石油大手シェブロンにベネズエラでの限定的な操業再開を認める。事情に詳しい５人の関係者が２４日明らかにした。

米政権が準備を進めているのは、ベネズエラ国営石油会社ＰＤＶＳＡの重要なパートナーに対する新たな操業ライセンスの付与で、最初の対象がシェブロンだ。今後ＰＤＶＳＡと提携している欧州のエネルギー企業にも付与される可能性がある。

３人の関係者は、シェブロンなどはベネズエラ現地で操業を継続する態勢を確保するための油田契約料支払いや資材輸入が許され、それら資材の一部をベネズエラ産の石油と交換することが可能になると説明した。

米国は２０１９年からベネズエラへの制裁を実施し、今年２月にはトランプ大統領がシェブロンを含めたエネルギー数社の操業ライセンス取り消しを発表していた。

操業再開が実現すれば、米政府は従来の圧力政策を大きく転換する形になる。