ロシア、黒海主要港で外国石油タンカーの荷積み禁止=業界筋

ロシアはこのほど、新たな規制措置を導入し、黒海の複数の主要港で外国籍石油タンカーの荷積みを一時的に禁止した。業界筋2人が23日、明らかにした。ロシア・ノボロシスクで2018年5月撮影(2025年 ロイター)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアはこのほど、新たな規制措置を導入し、黒海の複数の主要港で外国籍石油タンカーの荷積みを一時的に禁止した。業界筋2人が23日、明らかにした。
これにより、米シェブロンや米エクソンモービルが一部出資するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)が主に取り扱うカザフスタンからの石油輸出が実質的に阻止される。ノボロシスク港からのロシア産石油の輸出も止まり、ロイターの計算によると世界の石油供給の2%以上に影響が及ぶ可能性がある。
業界筋の1人は、禁止措置は1、2日中に解除されるとの見通しを示した。
欧州連合(EU)が18日、新たな対ロシア制裁を発表したことで、CPCの運営に支障が生じていた。
ロシアのプーチン大統領は21日、ロシアの港にアクセスする外国船籍にロシア連邦保安庁(FSB)の許可を義務付ける法律に署名し、法律は直ちに発効した。FSBは旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の後続組織。
CPCとロシア運輸省はコメント要請に応じなかった。