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フィリピン副大統領の弾劾訴追は違憲 最高裁が判断

2025年07月25日(金)20時01分

フィリピン最高裁は25日、サラ・ドゥテルテ副大統領(写真)に対する弾劾訴追は違憲だとの判断を示した。弾劾に対する声明を発表する副大統領、2月7日撮影(2025年 ロイター/Eloisa Lopez/File Photo)

Mikhail Flores

[マニラ 25日 ロイター] - フィリピン最高裁は25日、サラ・ドゥテルテ副大統領に対する弾劾訴追は違憲だとの判断を示した。サラ氏にとって大きな勝利となった。

下院は今年2月、公金不正使用、不正蓄財、マルコス大統領夫妻・下院議長への殺害脅迫の容疑でサラ氏の弾劾訴追案を支持していた。

最高裁は、サラ氏の容疑を免除したわけではないとした上で、同一の公職者に対する弾劾訴追を1年間に複数回行うことを禁じる憲法上の規定に議会が違反したとのサラ氏の主張を認めた。

下院は、最初の3件の弾劾申し立てには対応せず、4件目の弾劾訴追案を支持して上院に送付していた。

サラ氏はロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の長女で、2028年の大統領選の有力候補とみられている。弾劾裁判で有罪となれば、公職から永久に追放される。

最高裁は、弾劾手続きの禁止期間が過ぎれば、新たな申し立てを行うことができると表明した。

ロイター
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