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ゴールドマンとJPモルガン、ECB利下げ予想を修正

2025年07月25日(金)18時53分

 米金融大手ゴールドマン・サックスは24日のリポートで欧州中央銀行(ECB)が年内の利下げを見送るとの見方を示した。フランクフルトのECB本部前で2024年6月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[25日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは24日のリポートで欧州中央銀行(ECB)が年内の利下げを見送るとの見方を示した。JPモルガンも利下げ時期の予想を9月から10月に変更した。

ECBが前日、政策金利を据え置き、景気の底堅さに言及したことや、欧州連合(EU)と米国の関税交渉で合意が成立するとの期待が背景。

ECBのラガルド総裁は理事会後の会見でECBは「様子見」モードにあると発言。ユーロ圏経済が「良い状況」にあると述べた。

ゴールドマンのアナリストは、総裁発言について「見通しが著しく悪化しない限り、ECB理事会が金利を据え置く可能性が高い」と指摘した。

一方、バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、シティグループ、ドイツ銀行、モルガン・スタンレーは9月に利下げが実施されるとの予想を改めて示した。ただ、一部の金融機関は自社の予想にリスクがあると警告している。

モルガン・スタンレーのアナリストは「(9月利下げの)見通しに対するリスクが高まったことは明らかだ」とし「データが予想よりも強ければ、ECBは現在の据え置きを12月まで延長する可能性がある」との見方を示した。

ロイター
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