原油先物は下落、貿易摩擦で燃料需要抑制の懸念

22日アジア時間の原油先物は下落。米国と欧州連合(EU)の貿易摩擦で経済活動が減速し、燃料需要の伸びが抑制されるとの懸念が重しとなった。米テキサス州ラビング郡で2019年11月撮影(2025年 ロイター/ANGUS MORDANT)
Anjana Anil
[22日 ロイター] - 22日アジア時間の原油先物は下落。米国と欧州連合(EU)の貿易摩擦で経済活動が減速し、燃料需要の伸びが抑制されるとの懸念が重しとなった。
0055GMT(日本時間午前9時55分)時点で、北海ブレント先物は0.24ドル(0.35%)安の1バレル=68.97ドル。
22日に期日を迎える米WTI先物8月限は0.21ドル(0.31%)安の66.99ドル。取引がより活発な9月限は0.23ドル(0.35%)安の65.72ドル。
IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「貿易戦争に関する懸念が(ドルの)軟化による相場支援を相殺する中、価格は下落した」と指摘。また、関税を巡る米国とEUの対立が激化する可能性に言及した。
EU外交官によると、米国との貿易協議で受け入れ可能な合意の見通しが薄れる中、EUは米国に対するより広範な対抗措置を検討している。