台湾、中国との衝突望まず 対立挑発せず=副総統

台湾の蕭美琴・副総統は7月18日、台湾は中国との紛争を求めておらず、対立を挑発することはないと発言、中国の「攻撃的な」軍事姿勢は逆効果だとの認識を示した。同日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 18日 ロイター] - 台湾の蕭美琴・副総統は18日、台湾は中国との紛争を求めておらず、対立を挑発することはないと発言、中国の「攻撃的な」軍事姿勢は逆効果だとの認識を示した。
台湾外国人記者クラブで述べた。
蕭氏は、台湾に対する中国の圧力がエスカレートしたのはここ数年のことであり、台湾の人々は平和を愛していると指摘。
「われわれは紛争を求めない。対立を挑発することもない」とし、頼清徳総統が中国との協議を提案していることに触れた。
また、台湾の人々と企業が何十年にもわたって中国の成長と繁栄に貢献してきたが、それは平和で安定した環境だったからこそ可能だったと主張。
「攻撃的な軍事姿勢は逆効果であり、台湾海峡両岸の人々が成長と繁栄を追求する機会を奪うことになる」と述べた。
さらに「現状維持がわれわれの選択だ。それは簡単だからではなく、責任ある行動だからであり、地域全体の利益に合致するからだ」と語った。
半導体の主要生産地である台湾は現在、米国との関税交渉というもう一つの国際的な課題に直面している。
トランプ米大統領が4月に台湾に32%の関税を課すと発表した後、台湾は米国と交渉を続けている。
蕭氏は「米国との交渉担当者は、文字通り24時間体制で、ハイテクや投資などにおける二国間協力をさらに推進しつつ、貿易バランスを達成するための相互関税に関する合意に達するべく努力している」と述べた。