EXCLUSIVE-アラムコ、ブラックロック主導のグループと協議 100億ドル調達も

サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコが、約100億ドルの資金調達で米資産運用大手ブラックロックが主導する投資グループと合意する方向にあることが17日分かった。写真はアラムコのロゴマーク。2019年撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
Hadeel Al Sayegh Sarah McFarlane Federico Maccioni
[ドバイ/ロンドン 17日 ロイター] - サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコが、約100億ドルの資金調達で米資産運用大手ブラックロックが主導する投資グループと合意する方向だ。事情に詳しい2人の関係者がロイターに語った。
投資グループはアラムコのジャフラ天然ガス開発事業のインフラに投資するために設立された。契約が成立すれば、湾岸産油国が自国経済の多角化のために資金を調達し投資家に安定的に収益をもたらすという、借入に類似した一連の金融取引契約の最新事例となる。
ジャフラ開発事業は1000億ドル規模で米国以外で最大となる可能性のあるシェールガス開発だ。アラムコが世界的な天然ガス生産業者となってガス生産能力を30年までに21年比で60%拡大させるという野心的な計画の中核をなす。
関係者の1人は今回の契約の裏付けとなるジャフラの資産がガスパイプラインやガス処理施設を含んでいると述べた。
合意時期の見通しは示されなかった。アラムコとブラックロックはコメントを控えた。
関係者によると、今回の取引はアラムコが2021年に実施した2件のインフラ案件と同様の仕組みになる見込みだ。
21年、ブラックロックや米エネルギーインフラ投資会社EIGなどの投資家グループは、アラムコの天然ガスおよび石油パイプライン網の使用権をリースする企業に出資した。投資グループはアラムコに対して20年間のリースバック契約2件を個別に結び、アラムコは約280億ドルを調達した。
アラムコは当時「リース・アンド・リースバック取引」と説明しており、コンサルティング会社カマール・エネジーのロビン・ミルズ最高経営責任者(CEO)はこうした契約が実質的に借入の一形態であって資産の証券化だとロイターに述べた。「パイプライン契約は基本的に資産の証券化」だが、所有権がアラムコにとどまっているため資産売却でないという。
投資家グループはこうした契約でアラムコの子会社である「アラムコ・オイル・パイプラインズ」と「アラムコ・ガス・パイプラインズ」の株式を49%取得し、アラムコは51%を保持した。これらの子会社はアラムコから原油および天然ガスの輸送に対して、最低通行量の保証付きで通行料を受け取っている。
アラムコは長年にわたりサウジアラビアの最大の歳入源だった。原油価格は世界経済の不透明感が一段の需要減退を招く可能性があるため下落圧力を受けており、サウジは自国経済の多角化を模索している。
原油価格はまた、サウジの主導する石油輸出国機構(OPEC)が実施中の生産増加も圧迫要因となっている。サウジは原油市場の自国シェア拡大を目指そうとしている。
ロイターは今月初め、アラムコが資金調達のためにガス火力発電所を最大5カ所売却することを検討していると報じた。
湾岸産油国では、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が自社の石油・ガスパイプラインのリース権を持つ企業の少数株を売却した事例などがある。
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